デザイナーにとってフォントは必要不可欠であり、サービスを形成する上でもメインとなる要素ですよね。
しかし、どのサービスでフォント探せば良いの?ライセンスの範囲は?WEBフォントに使える?などの疑問を持たれている方、結構いるんじゃないでしょうか。
今回は、デザイナーの柱ともいえるフォントを取り扱っているサービスに焦点をあて、「料金」「ライセンス」「代表フォント」「フォント数」
といった点もふまえ簡単に解説していきます。
フォントを使用する際の参考にしてみてください。
1. Adobe Fonts
https://fonts.adobe.com/?locale=ja-JP
Adobeが提供する定額型のフォントサービス。
すでにAdobe Creative Cloudへ登録していれば、追加費用無しで利用する事が可能です。
Typekitという制限ありのサービスから一新され、「Adobe Fonts」という利用制限なしのサービスに生まれ変わり利便性が一気に向上しました。
日本語フォントの種類も豊富で、フォントパックも出してくれているため、デザイナーにとってもっともリーズナブルに扱えるフォントサービスとなっています。
■料金 980円/月(Creative Cloudフォトプラン)〜 ※Creative Cloudのいずれかのプランに登録していれば追加費用無しで利用可能 ■ライセンス https://helpx.adobe.com/jp/fonts/using/font-licensing.html ■代表フォント A-OTF 見出ゴMB31 Pr6N、FOT-筑紫A丸ゴシック Std、Futura PT ■フォント数 15,000以上
2. Google Fonts
Googleが提供するオープンソース型のフォントサービス。
完全無料で利用でき、「優れたタイポグラフィによりWebをより美しく、速く、そしてオープンにする」をコンセプトに様々なデザイナーとGoogleが共同でフォントを制作し配布している「Googleのプロジェクト」の一つ。
日本語の種類は少ないものの、Noto Sans JPが正規式サポートされたり、Webフォントでの表示速度も格段に早くなっているため、Webサイトでの利用にうってつけ。
ネイティブアプリへの埋め込みにも利用できるため、UIデザイナーにとって欠かせないサービスとなっています。
■料金 無料 ■ライセンス オープンソース (商用・非商用を問わず、誰でも利用することができ、自由に修正、頒布ができる) https://fonts.google.com/about ■代表フォント Noto Sans JP、Robot、Lato、Open Sans、Montserrat ■フォント数 約1,000
3. モリサワパスポート
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport/
デジタル・DTP問わず、多くのデザイナーから長年愛され続けている定番のフォントサービス。
他のフォントサービスよりも値段が高いですが、日本語フォントの提供数と品質は随一です。
Adobe Fontsでもモリサワフォントを一部扱っていますが、ウェイトの種類が限られているため、柔軟に対応する場合は、こちらのサービスを使うしかありません。
また、追加料金なしで「TypeSquare」というクラウドサービス型のWebフォントが利用でき、Webサイトのクオリティが一気に向上します。
モリサワパスポート契約済の方は、使わないともったいないですね。
■料金 49,800円(税抜)/1年(PC1台あたり) ■ライセンス オープンソース (商用・非商用を問わず、誰でも利用することができ、自由に修正、頒布ができる) https://fonts.google.com/about ■代表フォント 新ゴ、黎ミン、リュウミン、シネマレター ■フォント数 1,500以上
4. FONTPLUS
ソフトバンク・テクノロジーが提供する定額型Webフォントサービス。
筑紫系やロダンなどフォントワークスの書体をライトに利用したい方は、こちらがオススメ。
1ライセンスでサイト数の上限無しなのが嬉しいですね。
ただしPV数に応じた課金タイプとなっているためその点はしっかり考えて導入した方が良さそうです。
■料金 1,100円/月〜(PVに応じて課金) ■ライセンス 1つのライセンスでサイト数やフォント利用数の上限 https://fontplus.jp/service/pricing#smart ■代表フォント 筑紫ゴシック、筑紫明朝、ロダン ■フォント数 3,500以上
5. LETS
フォントワーク社が提供する高品位でバラエティ豊かなフォントを年間定額制で利用できるフォントサービス。
とにかくバリエーション豊かなフォントラインアップとなっており、最近ではドラゴンクエストウォークやFate/Grand Orderといったゲームや、TV TOKYOやNHKといった放送局など多くの業界で使用されている。
料金設定は高く、入会金がかかるのも重い。。
■料金 入会金30,000円+年会費24.000円 ■ライセンス https://lets-site.jp/lets/fwlets/about ■代表フォント 筑紫ゴシック、筑紫明朝、ロダン ■フォント数 6,000以上
6. MyFonts
海外のフォントサービスで、フォントのライセンスを単体で購入したい方にオススメ。
ライセンスは書体ごとに異なるため、必ず確認しておきましょう。
※Webフォントでの使用、販促物での使用、ネイティブアプリへの埋め込みなど用途によっても金額や内容が変わってくるので、要注意。
■料金 書体ごとに異なる ■ライセンス 書体ごとに異なる ■代表フォント https://www.myfonts.com/bestsellers/ ■フォント数 130,000以上